三木 崇彦には家庭教師がいた。 小学校の折、不登校になって塞ぎ込みはじめた息子を心配し、勉学に勤しませる為に両親が雇った大学生の男は、とにかく破天荒であった。 植物図鑑を片手に現れた役者の様な端正な顔立ちの彼は、歓迎パーティの折に出されたワイ…
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